川中島の家
敷地面積:170.37㎡ 
    延床面積:131.23㎡(39.7坪)


ポインターを合わせてみて下さい。夜景がいいですよ。
“家族みんなが仲良く暮らせる家を設計してください”
開口一番、施主である御主人の言葉でした。

敷地選びからスタートし、三区画の分譲地の一画にこの建物は計画されました。敷地は南面道路に面しています。駐車場として3台確保しています。南面が駐車スペースで占領されてしまうため、中庭を持つ住宅としてプライバシーを確保しています。
玄関アプローチです。

アプローチ部分の壁は無垢の板材で仕上げています。

両サイドのお隣の窓の位置を調査して、お隣と窓が重ならないように気をつけながら計画しました。お互いに開かずの窓とならず気持よく暮らせるように設計するのがプロの仕事だと思っています。
ダイニング。

写真右上に見える天井の孔はトップライトの筒となっていて、光がこぼれてくることを狙っています。キッチンは、換気フードもあわせて製作しました。家具類を製作することで空間が広く感じます。
左下に見える地窓はお隣の家の窓と視線を合わさずに空気を取り入れるために、わざと互いの位置をずらして配置しています。
中庭を望みます。

閉じた空間ですがいつでも自由に人目を気にしない生活が期待できると思います。通風も確保できますし、ひとつの宇宙を味わうにはセンターコートはうってつけです。

床は長野県産のカラマツの無垢フローリング、ドイツ製ナチュラル塗装です。
和室です。
家具は作り付け。畳は琉球畳。
美しさと広がりを感じます。
センターコート。

雨のかからない位置にデッキを設えました。
階段。

ちいさなお子様がいらっしゃるので転落防止のために格子の引き戸を設けています。
寝室です。
ダイニングに落ちるトップライトの筒の光をガラスブロックで受けて、寝室にも光の楽しさを演出してみました。
防音室です。

この住宅の特徴は、まわりに迷惑をかけずに気ままに音楽演奏をしたいというご希望で、防音室があることです。
防音室には様々な工夫を施してあります。

構造的には空中に浮かせたような構造です。音響的には壁の構成に工夫を施しました。

配管から音が漏れないようにダクトの中間にサイレンサーボックスを設置し、音漏れ防止には徹底した設計としています。
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(有)君島弘章建築設計事務所
君島 弘章

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